東洋医学・鍼灸・健康関連最新情報 P.1                                  


4. 鍼治療は腰痛に有意な効果を発揮し費用効果も高い

鍼治療は腰痛に有意な効果を発揮し、費用効果が高いことを示す2件のランダム化試験結果が英国医学ジャーナル(BMJ)オンライン版で報告された。

シェフィールド大学(英国、シェフィールド)のK. J. Thomas, MDらによるこの研究では、民間の鍼診療所3カ所および一般診療所18カ所(イングランド、ヨーク)において、452週間の非特異的腰痛歴をもつ 1865歳の成人241例を、鍼治療群または通常ケア群に無作為に割り付けた。鍼治療群は、有資格鍼治療師6名中1名による鍼治療を個別に10回受け た。

主要評価項目は、12カ月後および24カ月後における簡易版36項目質問票の身体的疼痛の評価であった。他の評価項目には、鎮痛薬使用の報告、 Oswestry疼痛障害尺度スコア、安全性、患者満足度が含まれた。

機能障害に改善はみられなかったが、効果として、鍼治療による患者の満足感、腰痛に対する心配の軽減、鎮痛薬使用の減少が認められた。重篤または生命を脅かす事象は、報告されなかった。

12カ月後の時点では、非特異的な持続性腰痛に対する鍼治療の効果を示す、弱い証拠が認められた。しかし、24カ月後の時点では大きくないものの、効果を示す、さらに強い証拠が認められた」と研究者らは述べている。

「短期治療のため、有資格の伝統的な鍼治療師に患者を紹介することは、安全であり、腰痛患者にも受け入れられるものと考えられる」と研究者らは結論付けている。

2
つ目の論文では、この試験の費用効果分析が行われている。

「プライマリケアにおける非特異的な持続性腰痛に対する伝統的な短期鍼治療は、通
常ケアとの比較において、ある程度、健康への効果をもたらす一方、NHS [National Health System]の追加費用負担は少ない」と、また「腰痛への鍼治療は、長期的には費用効果が高いと思われる」と研究者らは結論付けている。

本研究は、英国NHS Executive Health Technology Programmeによる資金提供を受けた。著者らは、関連する金銭的関係がないことを公表している。

British Medical Journal. Published online September 15, 2006.からの抜粋)

(解説)この研究論文では、成人の慢性的な腰痛に対して鍼灸治療が安全で効果的であり、かつ長期的にみれば費用効果も高いという事実が判明している。

鍼治療による重篤な副作用や事故は報告されてない事に加え、副作用の恐れがある鎮痛剤の使用が減らせられるという意味でも、より安全な治療と言える。

慢性的な腰痛のある人は、先ず鍼灸と試してみるのが賢明と言えるだろう。効果の面でも、治療費の面でも、患者に優しい治療法である。


3. 鍼治療で小児の慢性アレルギー性鼻炎が緩和

香港のKwong Wah病院小児科のDaniel K. Ng, FRCPらによる、慢性アレルギー性鼻炎の小児患者72例に対する二重盲検ランダム化プラセボ比較対照試験の結果が、2004年11月号の「小児科学」で発表された。

本研究では、72例の小児患者を対象に、無作為割付によって、真の鍼治療または偽の鍼治療群(プラセボ)を週2回、2ヶ月間実施した。 そして3ヶ月間の経過観察を行って治療の有効性を評価した。

研究者らは、「鍼治療が、慢性アレルギー性鼻炎の小児の1日あたりの症状重症度の軽減と、無症状日の増加をもたらす上で有効である」と報告している。 また「鍼治療の有害作用のために治療を中止した患者はいなかった」と述べている。

Pediatrics. 2004, 114: 1242-1247からの抜粋)

(解説)鍼治療といえば「高齢者が肩こりや腰痛などで受ける治療法」といったような間違ったイメージを持っている人も少なくないが、今回の研究で鍼灸治療がすべての年齢層に対し、また様々な病気に対して効果的であることを証明したひとつの例です。

慢性アレルギー性鼻炎の小児をもつ親御さんは、副作用のリスクの高い薬に頼る前に、鍼灸師にご相談されて鍼灸治療を試してみるのが賢明であると言えるのではないでしょうか。
 

2. 鍼治療で過活動膀胱が緩和

オレゴン健康科学大学産婦人科に勤務するSandra Emmons, MDLesley Otto, MD
によって、過活動膀胱と、強い尿意を感じてから不随意に尿が漏れる切迫性尿失禁の女性85例を対象とした試験の結果、鍼治療を受けた女性において、尿失禁、排尿回数、尿意切迫感、膀胱容量の改善が認められた。

「米国では市民の17%に過活動膀胱症候群が認められ、女性患者の約半数において尿失禁が認められる。 薬物療法、行動療法、理学療法は有用である、しか し、必ずしも症状がなくなるわけではない」と研究者らは記しており、複数の他の有望な研究に基づき、鍼治療を実現可能な治療として検討した。

この試験では、約半数の女性は過活動膀胱の治療を目的とした鍼治療を受け、残りの女性は過活動膀胱の治療ではなく、リラクゼーションの為の鍼治療を受け た。 その結果は、「鍼治療の効果は、薬物療法や行動療法による改善と同程度であった」と、また「リラクゼーションを促進する為の鍼治療でも尿失禁回数が 有意に減少した」と報告されている。 鍼治療による障害は報告されていない。

「慌しい社会の中で、多くの人が余分な努力を必要としない1日1回の錠剤のほうを好む」としながらも、「鍼治療は、毎日薬剤を服用することを好まないが、行動療法に積極的に取り組むことが出来ない患者にとって妥協点になり得る」と研究者らは記している。

Emmons,S. Obstetrics & Gynecology, July 2005, Vol 106. pp 138-143. WebMD Medical Reference from Healthwith. "Acupuncture: Topic Overview." 等からの抜粋)


(解説)鍼灸の効果がまたひとつ証明されました。 効果が同程度であるならば、副作用のリスクが常にある薬物療法より、リラクゼーションの効果もある鍼灸治療がより有用であることは自明の理でありましょう。


1. 鍼治療で妊娠中の腰痛・骨盤痛が緩和

スウェーデンの助産婦Helen Elden氏らの研究がBMJオンライン速報版に掲載されたが、その研究によると、「標準的ケアや、骨盤ベルトと家庭運動プログラムなどと比較して、鍼治 療が最も腰痛・骨盤帯痛を軽減し、治療期間中および1週間後の追跡時においても重篤な副作用が認められた女性はいなかった」と報告している。

この研究では、妊娠12~31週の妊婦386例が参加、全ての女性が標準的ケアである身体活動、安静、腰・骨盤に関する教育を受けた。 そしてあるグルー プは、さらに腰を支持する骨盤ベルトを装着し、腹筋・臀筋を強化する家庭運動プログラムを実施した。 また、別のグループは1週間当たり2セッションの鍼 治療を6週間受けた。 3つ目のグループは標準的ケアを受け、腰・骨盤を安定化するための特定の訓練を実施し、1日を通して家庭でトレーナーの指示のもと 6週間訓練するようにした。

毎朝晩記録された患者の疼痛報告および試験管の評価によると、腰痛・骨盤帯痛は鍼治療群で最も軽減し、その次が安定化訓練群であり、標準的ケアだけの女性 に改善は認められなかった。 骨盤帯痛は、罹患患者の3分の1に重度の疼痛を引き起こし、それが出産後も持続する可能性がある。 この研究でElden氏 らは、「鍼治療は訓練などよりも、妊娠中に高頻度に発現する骨盤帯痛を緩和した」としている。

メリーランド大学バルティモア統合医療センター准教授で生理学博士、鍼灸の免許も持つLixing Lao, PhD, LAc は、妊娠と鍼治療について「鍼治療は、妊娠第1三半期(0~12週)の妊婦には通常勧めない」、また「疼痛の緩和には通常遠隔部の刺鍼を行う」、「鍼治療 を受ける場合は、有資格の鍼灸師を見つける必要がある」と説明している。

また、鍼治療に関して、米国立衛生研究所(HIN)の一部門である米国立補完代替医療センター(NCCAM)は、「鍼治療はさらに研究を行う必要がある が、これまでの研究では術後疼痛、歯科治療後の疼痛、化学療法に伴う悪心・嘔吐などに有望な結果が得られている」また「依存症、生理痛・変形性膝関節痛 や、他の多くの疾患にも効果がある可能性がある」と報告している。 HIN専門委員会は1997年に、「鍼治療は妊娠中の悪心の軽減に役立つ可能性があ る」と指摘した。

Elden, Helen. British Medical Journal. Online First. Lao, Lixing. National Center for Complementary an Alternative Medicine, "Get the facts acupuncture." National Institute of Health, "Acupunctuer. National Institute of Health Consensus
Development Conference Statement," Nov. 3-5 1997. News release, BMJ 等からの抜粋)

(解説)妊婦の腰痛・骨盤痛の緩和に鍼灸治療が効果的であることが報告された訳ですが、安全の為に正規の教 育を受けて「鍼灸師」の免許を受けた者に治療を受けることが重要です。 胎児に副作用の影響を及ぼすリスクがあり、鎮痛剤など薬を飲むことが出来ない妊婦さんには、鍼灸師が強い味方となります。




                                  東洋医学・鍼灸・健康関連最新情報 P.2

Acupuncture, Chiropractic, alternative medicine, holistic care, acupuncture for sleep disorders, holistic medicine, chinese medicine, oriental medicine, acupuncture for pain relief, acupuncture for pain management, sports medicine, massage therapy, physical therapy, natural medicine, holistic natural health, acupuncture for holistic health,   acupuncture for natural healing, acupuncture for fibromyalgia, alternative treatment, complementary and alternative medicine, CAM, headache, neck pain, low back pain, numbness, sciatica, neuralgia,
ACE CHIROPRACTIC CLINIC
Dr. Masahiko Matsushita, D.C., L.C.P., D.Ph.C.S.
505 E. Golf Rd. Unit G, Arlington Heights, IL 60005 USA
©2004-2010 MATSUSHITA HEALTHCARE, PC, All rights reserved.

 www.AceChiro.com/
Chicago, Arlington Heights, Chicago suburbs, Illinois, IL, Best clinic in Chicago, Best acupuncture clinic, Best chiropractic clinic, Top chiropractor, Best chiropractor
   シカゴ、 カイロプラクティック、 鍼灸、 鍼治療、病院、 イリノイ州の病院、 日系病院、 アーリントンハイツ、 シャンバーグ、 腰痛、 首の痛み、 肩の痛み
ACE CHIROPRACTIC CLINIC
腕のしびれ、 頭痛、 耳鳴り、 難聴、 生理痛、 不妊、 子供の病気、 夜泣き、 背骨、 骨、 神経、 神経痛、 根本治療、 代替医療、 医療、 医学、 治療

松下順彦、 松下DC、 エース カイロプラクティック、 パーマー大学、 日本人、 難病、 名医、 自然療法、 ホリスティック、 安全な医療シカゴ郊外、 米国
 505 E. Golf Rd. Unit G, Arlington Heights, IL 60005
Tel: 847-290-9226

東洋医学・鍼灸・健康情報