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38. 口腔アレルギー症候群(OAS)と食物摂取の注意

皆さんは「口腔アレルギー症候群」oral allergy syndrome)をご存知でしょうか。それは花粉症患者などにおいて、新鮮な果物、野菜、ナッツ類などの摂取に伴って生じる主としてかゆみや腫れなどの口腔咽頭の粘膜症状を指します。

原因となる食物を食べて約15分以内にそれが触れた、口腔、口唇、咽頭部に刺激感、かゆみ、ひりひり感、突っ張り感などが現れます。また鼻や眼の花粉症様の症状や、じんましんや血管浮腫、腹痛、嘔吐、下痢、喉頭閉塞感、喘息、アナフィラキシーなどを伴うこともあります。

以下に、代表的なアレルゲンと、それが陽性の方が注意すべき食物やモノを列記します。


1.  ブナ目・カバノキ科・シラカンバ属の白樺に陽性の人: リンゴ、モモ、サクランボ、洋ナシ、ナシ、スモモ、アンズ、イチゴ、ウメ、ビワ(以上バラ科果物)やヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ブラジルナッツ、ココナッツ、アーモンド、クルミ(ナッツ類)と、ニンジン、セロリ、馬鈴薯、キウイ、ファンネルに注意。

2.  スギ・ヒノキ科のスギ・ヒノキに陽性の人: トマトに注意。

3.  イネ科のカモガヤ・マグサ・オオアワガエリに陽性の人: トマト、メロン、スイカ、馬鈴薯、オレンジ、セロリ、バナナ、ラテックスに注意。

4.  キク科・ブタクサ属のブタクサに陽性の人: メロン、スイカ、カンタローブ、ズッキーニ、キュウリ、バナナに注意。

5.  キク科・ヨモギ属のヨモギに陽性の人: ニンジン、セロリ、リンゴ、ピーナッツ、キウイに注意。

少量の摂取でも全てが直ぐ危険な訳ではありませんが、セロリは重篤な例もあるので注意が必要です。

アトピー性皮膚炎の患者に合併しやすいのがラテックス・フルーツ症候群です。

6. ラテックス(ゴム)アレルギーのある人: バナナ、栗、アボガド、メロン、キウイ、トマト、パイナップル、ソバ、モモ、グレープフルーツにもアレルギーであることが多く注意が必要です。


( 1.皮膚病診療VOL・22 NO・10 2000 oral allergy syndrome: 横浜市立大学医学部皮膚科 池澤善郎教授、大砂博之先生 2.皮膚病診療VOL・22 NO・6 2000 第63回日本皮膚科学会東京支部学術大会から 3.皮膚病診療VOL・22・NO・12 2000 ラテックスアレルギー :松永佳代子先生 などからの抜粋)

(解説)この特異な食物アレルギーは花粉アレルゲンと植物性食物アレルゲンに共通する抗原分子によると考えられています。花粉症などの人が食事の後で異常を感じたら、その食物の摂取を避けた方が無難でしょう。 

症状が重篤な場合は直ぐに医師に相談して下さい。

また、これらの食物などは「原因」というよりは引き金となる「誘因」といえるものです。

本当の原因は、本来は人体に害のない食物に過剰(異常)に反応する免疫系の変調です。

従って、常日頃から免疫系の機能を正常に保つために、カイロプラクティックで脊柱の不整列を取り除き、神経系の調整をしておく事こそが、健康の維持・増進や、病気の予防、そして根本的な治療の上で重要と考えられます。


37. ミルクココアは優れたスポーツドリンク

最新の試験の結果「運動選手の激しい運動からの回復を助ける上で古くからある普通のミルクココアがゲータレードのようなスポーツドリンクと同程度か、もしくはそれ以上に優れている可能性が示されている」という論文が発表

この知見から「ミルクココアは疲労した筋肉に燃料を再補給する上で、炭水化物と蛋白質の比率が最適であることが示唆される」と研究者であるインディアナ大学運動学教授であるJoel M. Stager, PhDは述べている。

「牛乳は一種のスポーツドリンクであり、なおかつ運動をするかどうかにかかわらず身体に必要なものを補う」と登録栄養士でありアルバート・アインシュタイン医科大学の小児科助教授であるKeith Ayoob, EdDは語っている。

「小児およびティーンエイジャーでは、昼食助成プログラムの一環として牛乳を入手することができる場合、スポーツドリンクに多額のお金をかける必要は全くない、スポーツドリンクの唯一の利点は、状況を悪くしないことだけだ」とスポーツ栄養学者で米国食事療法協会のRoberta Andingは指摘している。

栄養学者によれば、運動能力に着目したとき、ハイテクの高価なサプリメントが自然食品よりも優れているという考え方に反論するのに本試験は役立つという。 また、牛乳にはスポーツドリンクが足元にも及ばない量のカルシウム、ビタミンDといった重要な栄養素が含まれていることも指摘されている。

(International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism, 2006; 16: 78-91等からの抜粋)

(解説)サプリメントやスポーツドリンクなどは科学的で効果的なイメージが宣伝されていますが、今回の研究によって自然食品が十分に効果的なうえ安価であるという事が証明されました。 ミルクココアは、スポーツドリンクと比較して、栄養学的に同等かそれ以上に優れているというのです。

貴方は、まだFDAや厚生労働省などの政府機関による安全性や効果の検査すら受けていないサプリメントに高額な投資を続けますか?

2004年の夏季オリンピックはステロイドとサプリメントをめぐる論争に明け暮れていましたが、その中で米国のトップスイマーであり6個の金メダルをもつメダリストであるMichael Phelps氏は、競技の合間にミルクココア風味の飲料Carnation Instant Breakfastを好んで飲んでいたことが知られています。 彼はいいところに気付いていて、有効でかつ安全な選択をしていたのです。



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