一般医学・健康関連最新情報 P.3 (60~89)                              


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89.脚長差が変形性膝関節症に関与

医学誌「Annals of Internal Medicine」の2010年3月2日号に掲載された、William F. Harvey 医師らがボストン大学の協力と、National Institute on Aging 等の経済的支援を受けて実施した研究によると、「X線写真上の1cm以上の脚長差と、変形性膝関節症の有病・発症・進行の間に関連が認められた」と報告しています。

この研究は、5079歳の変形性膝関節症患者や高リスク者など計3026名を対象に、脚長差と変形性膝関節症の関連をコホート研究で調査した結果、脚長差との関連性を認めた上で、「脚長差は変形性膝関節症の修正可能なリスク因子」と研究者らは指摘しています。

カイロプラクティックにおいては、「Gonstead」というテクニックにより、荷重が掛かる立位でのX線検査とフィルム分析法が発展し、脚長差が認められた場合はシューリフトと呼ばれる装具を処方して脚長差を調整することができます。

この写真では右脚が骨盤不整列矯正後に1cm02mm短い事が確認されています。

また、右大腿骨頚部に単一繊維性異形成症という良性病変も見つかりました。

靴の減り方が違う、ズボンの裾の長さが違うなど左右の脚長差が疑われる人、膝に痛みのある人や、既に変形性膝関節症患者の方などは、状態の確認と予後の改善の為に検査を受けることをお薦めします。

Gonstead Chiropractor」の認定を受け、X線装置や専用矯正台など必要な設備を備えたドクターとして登録されているカイロプラクターがお薦めです。



88.サウナ等でデトックスはできない!?

医学情報誌「HealthDay News」に2010年2月12日に掲載された、インディアナ大学医学部助教授Rachel Vreeman博士の論文によると、「ウェブ上には様々な方法で身体から毒素を排泄する「デトックス」をうたう商品や実践法があふれているが、このような行為は必要でないばかりか、危険でさえある」と指摘しています。

「人体は、肝臓が血液中の不要な物質を分解、濾過する主要な役割を果たす。腎臓は蛋白代謝の副産物である尿素などの物質を除去する。大腸を含めた消化管でも身体に必要なものを残し不要なものを除去する等の独自のプロセスで自然に毒素を排泄するように進化してきた。このような臓器に毒素が詰まったり、こびり付いたりするとの迷信があるが、事実ではない」とVreeman博士は述べています。

蒸し風呂等に関しては、「汗をかくことに全く健康効果がないわけではなく、幾つかの研究ではサウナによる健康上の利益も認められているが、当然、発汗は解毒の方法にはならない。汗をかく主な理由は体温調節であり、汗のほとんどは水分で、少量のミネラルや微量元素が含まれるが毒素といえるようなものは含まれていない。「解毒」のためには何か特別な行為が必要であるかのように思われがちだが、必要なのは十分な水分とバランスのよい健康的な食事を摂取することだ」とVreeman博士は指摘しています。


ブリーマン博士が「必要でないばかりか危険でさえある」と指摘した、根拠に乏しく、効果も安全性も証明されていない「所謂デトックス商法」に騙されない様に気を付けましょう。

人体には元々不要物質や毒素を排泄する機能が備わっています。 そういった本来備わっている機能を維持、増進することが重要であり、その為には人体の調整を制御する神経系の機能を整えることが必要です。 従って、神経筋骨格系の専門職カイロプラクティックを定期的に受診し、神経機能不全を予防することがお薦めです。

身体を適度に温めるのは健康にも良いですから、家庭のお風呂で半身浴や足湯をするのが良いでしょう。 水分と健康的な食事の摂取に加えて、適度な運動もお薦めです。



87.食・生活習慣が癌や老化の予防の鍵

英医学誌「Lancet Oncology(腫瘍学)」オンライン版に
2008年9月16掲載された、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校に所属し、予防医学研究所の創設者でもあるDean Ornish博士らの研究では、「生活習慣を大幅に改善すると、細胞の老化を制御するテロメラーゼと呼ばれる酵素の値が向上する」と報告しています。

この研究での生活習慣の改善の内容は、食事中の脂肪分のカロリーを10%に抑える、精製糖を控える、健康的な食材、野菜、果物を豊富に摂るなどのほか、ビタミン類および魚油の補充、適度な有酸素運動、ストレス管理、リラクゼーション、呼吸法の訓練を実施しました。

研究開始時および3カ月後にテロメラーゼ値を評価した結果、テロメラーゼ値が29%増大したほか、悪玉(LDL)コレステロールの減少が認められた。

テロメラーゼはテロメアを修復し、長く延ばすはたらきをもつ酵素で、テロメアとは染色体の末端にあるDNAと蛋白(たんぱく)の複合体で、このテロメアが 短くなり構造の完全性が弱まると、細胞の老化および死滅が早まる。テロメアの短縮は、疾患リスクのほか、前立腺癌、肺癌、乳癌、大腸癌などの多くの癌による早期死亡の指標となるとされています。

健康は失ってから、その大切さ、有難さを知る事が多いものですが、失ってから回復させるのは苦痛と医療費の出費を伴い大変です。維持と予防の方が容易で確実で、より重用です。さぁ、出来ることから生活習慣を改善しましょう。



86.1日1個のリンゴが医者を遠ざける根拠


西欧諸国では、「1日1個のリンゴが医者を遠ざける」という諺があるくらいに、リンゴが健康的な食べものであることは常識ですが、医学誌「BMC Microbiology(微生物学)」オンライン版に2010120日掲載された新しい研究で、その根拠の一端が解明されています。

デンマーク工科大学国立食品研究所のグループが行ったこの研究では、ラットにリンゴをそのまま、或いは果汁やピューレなどのリンゴ加工品の形で与えた後、消化管内の細菌を調べ、リンゴの摂取が善玉菌のレベルに影響を及ぼすかどうかを検討した結果、リンゴの食物繊維成分であるペクチン(
pectin)を多く摂取したラットでは、腸の健康状態を向上させる細菌(善玉菌、friendly germs)の増加が判明しました。

「長期にわたり定期的にリンゴを摂取すれば、このような善玉菌が産生する短鎖脂肪酸により、有益な微生物バランスを保つのに理想的なpH状態が作られると考えられ る。また、善玉菌は腸壁細胞の重要な燃料となるブチレートと呼ばれる物質も産生する」と研究者の1人であるAndrea Wilcks氏は述べています。

私は、「ニンジンりんごジュース」を朝食として毎日飲んでおり、患者さんにも勧めて来ました。ビタミン剤(サプリメント)より安全で確実性が高いからですが、この研究により勧める理由がまた一つ補強されました。ジュースでなくても、1日リンゴ1個(200g)を食べる事をお勧めします。   参考: http://blogs.yahoo.co.jp/acechiroclinic/49760604.html


85.慢性疼痛は高齢者の転倒リスクを上げる

米国医師会誌(JAMA)2009年11月25日号に掲載された、ベス イスラエル ディーコネス メディカルセンターのSuzanne G. Leveille
, Ph.D., R.N.の研究によると、「米国では転倒が高齢者の主な死亡原因の1つとなっているが、慢性疼痛がその転倒の一因である」ことが報告されています。

この研究では、70歳以上の749人を対象に18ヶ月間追跡調査した結果、複数の関節に痛みのある人は痛みのない人や1カ所のみに痛みのある人に比べて転倒する比率が高く、重度の疼痛および日常活動に影響を及ぼす疼痛があるとさらに転倒リスクが増加した。また、重度の疼痛の報告があった月の翌月の転倒リスクが77%高くなることや、軽度の疼痛でも翌月の転倒リスクの増加が判明しました。

「痛みが神経筋に影響を及ぼすことによって、下肢の筋力低下およびバランスの崩れに対する神経筋の反応低下が引き起こされる可能性がある。痛みを緩和させようと歩き方を変えることもバランスに障害を来す原因となるほか、慢性疼痛によって注意散漫になり、危険に気付き難くなる。疼痛が機能低下や筋力低下を引き起こし、可動性が制限されて転倒しやすくなる」とLeveille博士は述べています。

転倒は骨折など重篤な外傷の原因であり、米国では転倒による医療コストが年間 190億ドルを超えています。慢性疼痛のある高齢者の方は、転倒する前にカイロプラクティックや鍼灸で疼痛と健康の管理をする事がお勧めです。


84.有酸素運動が青年の知力を向上

米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences」オンライン版に2009年11月30日に掲載された、イエーテボリGothenburg大学脳神経生理学研究所のH. Georg Kuhn教授の研究によると、「若年成人期に心血管系が強いと知力が向上し、学業成績も上がり、将来的な成功にもつながる」ことが報告されています。

この研究は19501976年に出生したスウェーデン人男性1,200万人が対象の非常に大規模なもので、その結果、「心血管系の健康と知力の高さとの間には関連が認められたが、筋力と知力の関連はみられない」ことが判明。

また1,432人の一卵性双生児のデータ分析からは、「関連性の80%以上は環境因子によるものであり、遺伝によるものは15%に満たない」ことが示されました。

「心血管系の健康が脳機能に影響を及ぼす理由については、脳血流の改善、不安の減少、気分の向上および疲労感の軽減など、いくつもの因子から説明できる。ジムでは有酸素運動に重点を置くべきである」と研究者らは述べています。

青年期の御子息をお持ちの方は、参考にされては如何でしょうか。また、姿勢を正しく保つとIQテストの結果が30%高いことが他の研究でも報告されています。カイロプラクティックで脊柱を調整することも知力を発揮する為にお勧めです。



83.低コストで実現可能な健康法で癌予防

2009年1月12日に発表された米国ボストンのダナ・ファーバー癌研究所の研究によると、「景気の低迷にはさまざまな犠牲を伴うが、健康まで犠牲にする必要はない。多額の費用をかけなくとも健康な生活を維持し、癌リスクを軽減することができる」と報告しています。

体を動かす: 癌リスクを軽減する上での一貫した方策は、運動して肥満を防ぐこと。早足で歩く等の軽度から中程度の有酸素運動は心臓にも良く、癌再発リスク軽減にも有用。

喫煙を止める:米国癌協会(ACS)によると、喫煙は肺癌全体の80%の原因である他、口腔癌、咽喉癌、膵癌、子宮癌、膀胱癌、腎癌などのリスクも増大させる。最初から喫煙しないのが理想だが喫煙者が煙草を止めて1020年後には肺癌の発症率が50%低下する。

アルコールを控える
:飲酒を控えればそれ自体が金銭面での節約になる上、癌のリスクも抑えることができる。

健康的な食生活を送る: 加工糖、赤身肉、カロリーの摂取を抑え、果物や野菜を多く摂ることにより、健康的な体重を維持し、癌のリスクを軽減することが可能。例えば、カボチャ、サツマイモ、ニンジンなどのオレンジ色の野菜等にはカロチノイドが含まれ、大腸癌、前立腺癌、肺癌および乳癌のリスクを減らし、また生のリンゴの皮には抗酸化物質クエルセチンが含まれ癌を予防する。

不況だからこそ健康を維持して乗り切らなければなりません。癌になれば高額な医療費が掛かる上、失業のリスクも増大します。これらを実行して健康維持と病気予防に努めましょう。


82.規則的な食事が血糖値抑制

2009年12月2日付の科学誌「CELL METABOLISM(細胞代謝)」に掲載された、日本の自然科学研究機構生理学研究所の箕越靖彦教授らの研究によると、「食事を規則正しく味わって取ると、血糖値の上昇を抑える効果があること」が報告されています。

脳視床下部で働くホルモン「オレキシン」は食欲や睡眠と深い関係を持ち、糖尿病患者では正常に分泌されないことが分かっていたが、糖の代謝との関係は未解明だったため、研究ではマウスの脳にオレキシンを投与して調べたところ、交感神経を刺激して筋肉による糖の利用が活発化し、血糖値の上昇を抑制することを確認。

また、甘味料を毎日定時に与えると4日目以降に食事後の血糖値上昇が抑制されること、そして、甘味料を胃に直接入れるより経口摂取の方が血糖値が抑制されることが判明しました。

箕越教授らは、「規則正しい食事により脳にリズムを覚えさせて食事への期待感を高めることや、口で味わって食事することでオレキシンの分泌が活発化し、筋肉による糖の吸収を促すことで血糖値の抑制につながる。今回の結果は肥満防止の研究にもつながる」と述べています。


糖尿病や肥満の予防の意味からも、規則正しい食生活に心掛けましょう。



81.45歳からの急激な体力低下に注意

医学誌「Archives of Internal Medicine(内科学)」20091026日号に掲載された、ヒューストン大学名誉教授のAndrew S. Jackson名誉教授らの研究によって「45歳を超えると加齢による体力の低下が加速する」ことが報告されています。

今回の研究は、1974年から2006年の間、2096歳の女性3,429人と男性1万6,889人を対象に、33項目の健康診断や生活習慣に関するカウンセリングを実施しました。 その結果、心肺適応性(CRF)は一定の速度で低下するのではなく、男女とも45歳を過ぎると傾きが急になり、ボディマス・ インデックス(BMI)の増加や喫煙、運動不足がある場合はさらに加速されることが判明しました。

また、男性の方が急激な低下がみられました。 しかし、データによれば、3040代で過体重、運動不足、喫煙を避け、健康的な生活習慣を維持すれば、高齢になっても高い有酸素容量を保てることが示されています。


「過体重で運動しない喫煙者では50代、60代で現れるであろう健康問題を、喫煙せず運動を行う者なら70代、80代、ひいては90代まで遅らせることができる」、とジャクソン名誉教授は述べています。

加齢による老化や体力の低下は誰にも避けられないものですから、アンチ・エイジング(抗加齢)は不可能な夢かもしれません。 しかし、40代の時点で過体重、運動不足、喫煙を避け、健康的な生活習慣を心掛けていれば、高齢になっても高い有酸素容量を保つことが出来、健康問題を遅らせる可能性があるのです。

貴方自身の健康と幸福のために、出来ることから、少しずつでも健康的な生活習慣に変えていきましょう。 健康と、より健康(Wellness:ウエルネス)な生活習慣については、予防医学でもある東洋医学や、カイロプラクティックを活用するのもお勧めです。



80.子供の肥満と睡眠不足の関係

医学誌「Pediatrics(小児科学)」オンライン版に1026日に掲載された、香港中文大学Yun Kwok Wing氏らの研究によると、「週末や休日に子どもを遅くまで寝かせておくことが、過体重や肥満の防止になる可能性」が報告されています。

今回の研究では、5~15歳の小児5,159人を対象に、睡眠、生活習慣、身長および体重を、質問表を用いて1年間追跡し、その結果、睡眠時間の少ない小児はボディ・マス・インデックス(BMI)が高い傾向がみられたが、1日の夜間睡眠時間が8時間未満の小児のうち、平日の睡眠不足を週末に補っている小児は過体重や肥満の比率が有意に低かった事、小児の休日の平均睡眠時間は平日よりも有意に長かったが、過体重の小児は休日の睡眠時間が少ない傾向があることが判明しました。


研究者らは、「
睡眠不足は現代社会の顕著な特徴である」と指摘し、「親は子どもの行動や環境面の因子を考慮した上で、睡眠サイクルに注意する必要がある」と述べています。

思春期や思春期前の小児は9.510時間、さらに幼い児童の場合はより長く睡眠を取ることが望ましいので、毎日の生活習慣を見直してあげて下さい。平日は勉強などで睡眠時間が少ない場合は、週末や休日に補えるようにさせてあげましょう。 適度な運動やバランスの取れた食事も過体重や肥満の防止には重要です。



79.抑うつと不安が体重増加に関係

医学誌「英国医学ジャーナル」2009年Vol.339に掲載された、
ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジのMika Kivimaki 博士の研究によると、「抑うつや不安などの精神疾患を持つ者は、そうした疾患を持たない者よりも体重が次第に増えていく傾向が強いこと」が報告されています。

研究の対象者は、1980年代後半の登録時に35歳から55歳の公務員4,363名で、研究登録時と、その他に平均19年間の追跡期間の中で3回、精神衛生と身体の診察を行い、身体所見には、体重、身長、肥満指数(BMI)を含めた。

その結果、体重増加が見られる抗精神疾患薬の使用といった肥満の既知のリスク因子について調整すると、調査開始時に抑うつや不安といった精神衛生上の問題を持つ者は、それらを持たない者に比べて、肥満になる傾向が強かった。

19年間の調査期間において、抑うつ、不安といった精神疾患のエピソードを慢性もしくは反復性に有する者は肥満になる傾向が強いことが分かった。調査期間において精神疾患の症状がひとつでもあった者が最終検診で肥満になっていた確率は、そうした症状を申告しなかった者の2倍であった。しかし抑うつ、不安、その他の精神疾患のリスクは、肥満では有意に増えなかった」とKivimaki博士は述べています。


うつ病や不安などが体重増加や肥満のリスクを上げるという事ですから、それを防ぐ為に、鍼灸、カイロプラクティック、マッサージなどで心身を調整してリラックスするように心掛けるとよいでしょう。


78.公園や緑地が健康を守る可能性

WebMD
に掲載されたオランダ・アムステルダムVU大学のJolanda Maas, PhDの研究によると、「公園や森など緑地の近くに住むと心と身体の健康が向上することを示す証拠がある」と述べています。

研究結果の主なものは以下の通り:

1.心の健康に及ぼす影響が最も大きかった。緑地が最も少ない地域に住む者と比較すると、緑地が最も多い地域に住む者では治療を要する不安障害の有病率が1/3低く、うつ病の治療を受ける可能性は約1/5少なかった。

2.身体の健康については、緑の多い地域に居住することの明らかな保護効果は喘息、COPD、上気道感染症などの呼吸器疾患で最も高いように思われた。

3.心血管疾患、糖尿病、癌など他の一般的な疾患については関連性が遥かに低かった。

4.研究では96施設約350,000例における治療期間が1年以上に及ぶ24症状の有病率に関するデータも検討した結果、24症状中15症状については、健康に影響を及ぼすことが確認されている因子を補正した場合でも、年間有病率は最も緑の多い地域に居住する患者の方が低かった。

「緑地と健康との関連性が最も強く認められたのは自宅から半径1km以内であった。緑地に近いとうつ病、不安など健康上の問題が少なかった。この関係は小児と低所得者で最も強かった」とMaas博士は述べています。


健康の為に緑地が近い、或いは周辺に緑が多い環境に住みたいですね。


77.炭水化物を減らせば減量に有効!?

2009年6月にワシントンD.C.で開催された米国内分泌学会(ENDO)年次集会で発表された、アラバマ大学のBarbara Gower栄養科学教授の研究チームによる論文によると、「食事の炭水化物を少し減らすことによって食後の満腹感が増加する」と報告しています。

研究では、1日のカロリーの55%を糖、でんぷんおよび食物繊維などの炭水化物から摂取する米国人の典型的な食事を「対照群」とし、もう一方の群はカロリーの43%を炭水化物から摂取する食事を摂った。 満腹感への影響が大きい蛋白質は両群とも同量としたが、低炭水化物食群では差を補うため脂肪をやや多くした。

1カ月後の結果、炭水化物を少なめにした食事を摂った群16人は、対照群の14人と比較して血中インスリン値が低く、血糖値が安定しており、食後の満腹感が長時間持続していた。

「満腹感が持続すれば間食や食事の量が減ると考えられることから、長期的にみれば、持続的に炭水化物の摂取を控えることは減量にも有用であると考えられる」とGower教授は述べています。

急激なカロリー制限や、食事のバランスを大きく変更する事は避け、徐々に炭水化物を減らし、蛋白質もアミノ酸スコアの高い鶏肉、いわしや鮭など魚介類、大豆などを中心に摂取するとよいでしょう。


76.精白パン等が心血管疾患リスクを増大

米国心臓病学会誌「Journal of the American College of Cardiology」2009年6月16日号に掲載された、テルアビブ大学のMichael Shechter博士らの論文によると、「コーンフレークや精白パンなど血糖値を上昇させる炭水化物の豊富な食品を摂取すると、血管内皮機能が障害され、心血管疾患のリスクが増大すること」が新しい研究で報告されました。

このイスラエルの研究では、一晩絶食した翌朝、ブドウ糖、コーンフレーク、高繊維シリアル、水(血糖インデックスの高い順)の何れかを摂取させ、その前後に上腕動脈FMD (血流遮断前と遮断再開後の血管内径の変化を超音波で計測)と呼ばれる方法で血管の内皮機能を評価するとともに、血糖値を測定した。各被験者について、期間を空けた4日間で、4種類すべての食事内容での測定を実施した。

結果、摂取前および摂取2時間後には血糖値に差はなかったが、高血糖インデックス食の摂取後3090分では血糖値が高く、FMDはどの群でも摂取後2時間で低下したが、高血糖インデックス食では特に顕著な低下がみられた。このことから、高血糖インデックス食によって血管内皮機能が障害されると考えられる。

「健康のためには血糖インデックスの低い炭水化物、例えばオートミール、果物や野菜、豆類、ナッツ類などを摂取するほうがよい」と著者の1人であるShechter博士は述べています。

コーンフレークや精白パンなどを避け、野菜や果物などを摂取して、心臓血管系疾患のリスクが増大しないように心掛けましょう。


75.コーヒー飲料が肥満の原因

医学誌「Preventing Chronic Disease(慢性疾患予防)」2009年10月号に掲載されたニューヨーク市衛生局長のThomas Farley博士らの論文によると、「コーヒー飲料(blended coffee beverage)が体重増加の原因となる可能性がある」ことが新しい研究で示唆されました。

この研究では、米ニューヨークのレストランチェーン店115カ所での注文3,000件を対象に実施した調査の結果、抽出したコーヒーまたは茶のカロリーはミルクや砂糖を合わせても平均約63kcalであったが、様々なものを混ぜたコーヒー飲料は平均239kcalにもなり176kcalも高く、一般的な炭酸飲料と比較しても89kcalも高いことが判明。

大きなサイズのアイスコーヒー飲料には750kcalを超えるものもあり、某コーヒーチェーン店では860kcalにもなる最大サイズを、インタビューした消費者の8%が注文していた。

「近年、このようなコーヒー飲料の人気が高まっているが、残念ながらその多くは高カロリーで、午後の1杯が体重増加につながることもある。 コーヒーや茶に砂糖を入れないようにすれば1杯10kcal未満であり、低脂肪乳やスキムミルクを使用するのもよく、砂糖入りの飲料を購入するときは小さなサイズを選び、自分で味を付けるのがよい」とFarley博士は述べています。

体重50kgの40歳の女性の場合、軽いジョギングを40分で231kcalの消費ですから、コーヒー飲料の平均239kcalを消費するのは楽ではありません。 ご注意下さい。


74.膵臓癌のリスクに血液型が関与

科学誌「Nature Genetics(ネイチャー遺伝学)」オンライン版に2009年8月2日に掲載された米国の研究グループの研究によると、「血液型を決定する遺伝子が膵臓癌リスクの高さに関連している」ことが、報告されました。

研究では、膵癌患者4,300人超と、非膵癌者4,500人超のゲノムを分析した結果、「血液型AB及びAB型を表すABO遺伝子の変異体を有する人は膵臓癌リスクが高いことが判明し、O型ではリスクの増大は認められなかった」と報告しています。

「今回の結果は、血液型がABAB型の人は膵臓癌および胃癌のリスクが高いことを示した過去の研究に一致するものだ」と、米国立癌研究所(NCI)の研究者は述べています。

膵臓癌は発見が困難な癌のひとつで、患者の多くは診断された時点で身体の別の部位に癌が転移しており、5年生存率は5%未満であり、米国での癌による死亡原因の第4位となっています。

リスクの高い血液型の人は、食事、運動、睡眠などの生活習慣を正すと共に、カイロプラクティックや鍼灸などで、恒常性や免疫力を高めておき、それによって癌のリスクを下げておく必要がありそうです。



73.画面に向かう時間と子供の高血圧のリスク

医学誌「Archives of Pediatrics & Adolescent Medicine」2009年8月号に掲載された、アイオワ州立大学の David Martinez-Gomez, BScや、ミシガン州立大学の運動学科教授のJoe Eisenmann, PhDらの研究によると、「テレビを観たり、コンピュータを使用したり、またはビデオゲームをしたり、いずれにせよ「画面に向かう時間」が多すぎると幼い小児の血圧が上昇する可能性がある」と報告しています。

研究者らは、「テレビを観たり、コンピュータを使用したり、ビデオゲームをした時間が最も少なかった小児は、画面に向かう時間が最も多かった小児よりも血圧レベルがはるかに低かったこと」を見出しました。

しかし「絵を描くなど他の形の座ったままの活動は血圧上昇と有意な関連がなかったこと」も確認したのです。

「3歳~8歳の小児は、画面に向かう時間を1日2時間以内に制限し、毎日60分以上の身体活動によってバランスをとること」を、研究者らは推奨しています。

Dr.松下は以前から、「テレビやビデオを観る時は、ミニチュア トランポリンの上で足踏み運動をしながら観るようにしましょう」と患者さんに助言してきました。貴方も、貴方のお子さんも、そうされる事をお勧めします。


72.ホルモン補充療法により卵巣癌リスクが増大

米国医師会誌「JAMA2009年7月15日号で報告された、デンマーク、コペンハーゲン大学病院のLina Steinrud Morch氏らの研究によると、「ホルモン補充療法(HRT)を受けている女性および最近受けた女性は、卵巣癌(がん)リスクの高い」ことが判明しました。

研究は、デンマーク人女性(909,946人)を対象とし8年間調査。ホルモン療法を中止した直後から卵巣癌リスクの減少が認められ、治療を中止して2年未満の女性は、治療を受けたことがない女性に比べ卵巣癌リスクが22%高いことが判明しました。

研究者は、「卵巣癌は婦人科系の癌の中では最も死亡率が高く、5年生存率は40%である」と指摘した上で、「ホルモン補充療法を受けている女性は、受けたことのない女性に比べて卵巣癌リスクが38%高く、上皮卵巣癌リスクが44%高いことが判明した」、また、「ホルモン療法によるリスク増大は治療期間、剤形(剤型)、エストロゲンの用量、処方計画、プロゲスチンの種類、投与経路に関わらず認められた」と述べています。

米国癌協会(ACS)のVictor Vogel医師は、「生物学的には、卵巣は一定の年齢を過ぎれば役目を終えるべきものであり、その卵巣を再び刺激しようとすれば有害な影響があっても不思議ではない」と述べています。

更年期障害の女性は、癌リスクの高い療法を始める前に医師とよく相談し、カイロプラクティックや鍼灸などの非侵害的な代替療法を試すことが賢明です。また、大豆イソフラボンが十分摂取できる様に、納豆、豆腐、豆乳などの大豆食品を食べるように心掛けて下さい。


71.減塩食は心臓疾患での死亡リスクを悪化させる

医学誌「Journal of General Internal Medicine」オンライン版に2008年5月9日付で掲載された、アルバート・アインシュタイン医科大学疫学准教授の Hillel W. Cohen博士らの研究によると、「減塩食は、塩分を多く摂取するよりも心臓に悪いという驚くべき結果が示された」と報告されています。

研究では19881994年に米国人8,700人を対象に実施された米国民健康栄養調査(NHANES)に着目し、2000年までに被験者に生じた事象について調べた結果、喫煙や糖尿病などの影響を考慮して統計結果を調整した後も、塩分の摂取が最も少ない25%に属する被験者は、摂取が最も多かった25%に比べて心疾患による死亡リスクが80%高かった事が判明しました。

「心疾患予防の為に減塩すべきと言われて来たのは、塩分を多く摂取する事と高血圧に関連があるからである。しかし、多くの研究から、塩分摂取による血圧の変化が極めて軽度であることが示されている」とCohen博士は指摘し、「減塩食は無害であると一概にはいえないことが示された。一部の人にとって塩分が有害である可能性を無視するつもりはないが、血圧が正常で健康な人に減塩を勧めることは疑問である」と述べています。

塩の摂取が血圧を上げる一部の人以外は、適度な塩分摂取の方が心疾患による死亡リスクが低くなるのです。塩は人間にとって必要なものであり、特に冷え性の人には重要なものです。

また、塩と塩分は厳密には別のものであり、塩分が高血圧に影響するのは「食塩」と呼ばれる高濃度の塩化ナトリウム製品が作られるようになったからであり、天然の海水を乾燥させて作る昔からの方法で作られた、ミネラルを豊富に含んだ「天然海塩」を摂取していれば高血圧には影響しない、とする医師や専門家の意見もあります。



70.動物性脂肪が膵臓癌リスクを増大

医学誌 「Journal of the National Cancer Institute」オンライン版に2009年6月26日に掲載された、米国立癌研究所(NCI)のRachael Z. Stolzenberg-Solomon博士らの研究によると、「赤身肉や乳製品の脂肪が膵癌リスクを増大させる」と報告しています。

研究者らは、「全米退職者協会による食事と健康研究」に参加した50万人超のデータを収集し、被験者が1995年と1996年に124品目の食品に関する質問表に回答したものを分析しました。 

その結果、動物性脂肪の摂取が最も少なかったグループに比べて、最も多く摂取していたグループは、膵癌発症リスクが男性で53%、女性で23%高いことが判明しました。 また、飽和脂肪の摂取量の多いグループは、少ないグループに比べて膵癌の発症率が36%高いことも判明したのです。

「この知見は、脂肪の摂取量を減らすべきだと提言する米国人の食事ガイドラインに一致する」と同博士は述べています。

今回の研究では、脂肪分、特に動物性脂肪の多量摂取と膵癌リスクとの間に関連が認められたものです。 参考にして野菜や果物を摂取するように努め、膵臓癌のリスクを減らしましょう。



69.癌のリスクを軽減する生活習慣

米国癌研究協会(AICR)が、世界癌研究基金(WCRF)と協力して7,000件を超える癌研究についてレビューした報告書「食品、栄養、身体活動と癌予防:グローバルな視点」では、以下の提言をしています。

体重:肥満指数(BMI)を2123に維持し、成人後の体重増加を避ける。BMIは24.9までが正常とされるが、癌予防の為には正常範囲内の最低値がよい。

運動
:早足で歩くなどの適度な運動を1日30分以上行う。(理想としては1日に60分の適度な運動が望ましい) また、テレビを見るなどの座りがちな行動を制限する。

食事
:果物、野菜、全粒穀類などの植物性の食品を主に摂取し、糖分の多い食品、加工食品、ファストフードをなるべく避けるほか、赤身肉の摂取を週18オンス(約510g)以下に抑える。塩分は1日2.4g以下、アルコールは女性で1日1杯、男性で2杯に抑える。

栄養補助食品:癌予防に有効な栄養素は食物から摂取するべきであり、サプリメントの利用は勧めない。

AICR
Karen Collins氏は、「食事、体重、運動の3つを改善することにより癌の約3分の1を防ぐことができ、さらに禁煙を追加すれば現在の癌の半分以上を予防することが可能」、また、「この勧告は全か無かではなく、目標に近づける事に価値がある」と述べています。

この研究でも、「サプリメントは勧めない」と結論付けられています。 健康的な食事と運動による体重管理が大切ですね。 参考にして出来る範囲で実行し、「癌を予防」しましょう。


68.オリーブ油の抗酸化作用は3ヶ月以降に減少

科学誌「Journal of Food Science(食品科学)」2009年3月号に掲載された、イタリアFoggia大学のAntonella Baiano氏らによる研究によると、「エクストラ・バージンと呼ばれるオリーブ油は、3カ月までの保存では抗酸化作用に変化はみられなかったが、6カ月後にはほとんどのオリーブ油で抗酸化作用が40%低下する」と報告しています。

エクストラ・バージン・オリーブ油は製法が厳密に定められており、含有されるフェノール化合物が抗酸化物質として作用し、心疾患、脳卒中、ある種の癌のリスクを低下させると考えられています。

「オリーブ油を保存するときは、色つきの小さめのガラスびんに入れ、室温 6877°F2025℃)の暗所に保存するのが理想である」と専門家は述べています。

製造日から3ヶ月以内に使い切れば抗酸化作用に変化はないという事ですから、長期保存をしないように普段の使用量などを考慮して買い方を工夫して下さい。


67.体格指数(BMI)と死亡率の関係

英国の医学誌「ランセット」に2009年の春に発表された英国心臓財団などの研究グループの論文によると、「肥満の程度を表す体格指数(BMI)が、22.5~25の人達の死亡率が最も低い」と報告されています。

英国の研究グループは、BMIと死亡率との関係を調べている欧米を中心とした世界57の研究について、約90万人分のデータを分析しました。その結果、BMIが22.5~25の範囲より高くても低くても、死亡率が増加する事が判明しました。

「BMIが25を超えた場合、心臓病や糖尿病、腎臓病などが原因で死亡する人が多く、BMIが30~35だと2~4年、40~45だと8~10年、寿命が短かった。

一方、BMIが22.5未満の場合には、呼吸器系の病気や肺がんなどで死亡する割合が高くなった」と研究グループは述べています。

BMIは、体重(Kg)を身長(m)の2乗で割った数です。 体重が70Kgで身長が1m70cmの場合、70÷(1.7×1.7)でBMIは約24.2です。 健康管理の一助として参考にしてみては如何でしょう。



66.笑いが心血管系疾患リスクの低下

米国生理学会年次総会(Experimental Biology 2009の一部)で発表された、ロマリンダ大学のLee Berk, DrPH, MPHとオーク・クレスト健康調査研究所のStanley Tan, MD, PhDらの研究によると、「笑いは糖尿病患者の心臓に非常に良い効果をもたらす可能性がある」ということです。

研究では、血圧(高血圧症)およびコレステロール値(高脂血症)が高いハイリスク2型糖尿病患者を対象として試験を実施し、全ての患者に通常の治療を行った上で、患者の半数(笑い群)に「笑えるビデオを選び、1日に30分以上見る」ように指示した。 患者はTV番組や映画など、自分が笑えると思うものを好きなように選んだ。

1年間の試験中、2カ月毎に患者の血液検査が実施され、2カ月後に、笑い群の患者では対照群の患者よりもHDL(「善玉」)コレステロール値が改善した。 4カ月後には、笑い群ではいくつかの炎症物質の血中濃度が低下した。 

「この結果は心血管系疾患リスクの低下を意味する」とBerk博士とTan博士は述べています。

日本でも「笑い学会」が創立され、笑いと健康が真剣に研究される時代となりました。そして、笑いが健康に有益な効果がある事が徐々に証明されています。 早速、レンタルビデオ屋さんに行って、お好みの「笑えるDVD」を借りて来てはいかがでしょう。



65.子供のゲーム中毒に注意

医学誌「Psychological Science(精神科学)」2009年5月号に掲載されたアイオワ州立大学の准教授Douglas Gentile, PhDらの研究によると、「テレビゲーム(コンピューターゲーム)をする小児およびティーンエージャーの8.5%がゲーム中毒になり、学業や社会的相互作用に悪影響を及ぼしている」ことが判明しました。

研究者らは、米国精神医学会の精神疾患の診断・統計マニュアル最新版(DSM-IV)に概要が説明されている病的賭博の認定ガイドラインに基づく11項目の評価尺度を使用し、「調査した1,178名の8 18歳の若者の中のテレビゲーム中毒者は、時々ゲームをする人よりもはるかに頻繁にゲームをしており、成績が悪く、現実から逃避するためにコ ンピュータを起動し、学校で注意力の問題が生じることが多く、暴力沙汰に巻き込まれることが多く、注意欠陥障害と診断される可能性が2倍以上高かった」と述べています。

中毒の徴候には、「小児がコンピュータでゲームをする必要があり、それに引きつけられると感じていることを示す徴候、学業への関心の減退または成績の低下、他の活動をしているときの倦怠感の増大、家事をさぼる傾向、および宿題をしないための言い訳が上手になることなどが含まれる」という事です。

研究では、「少年は少女よりもゲームをする頻度が高く、ゲームをする時間も長い。小児は成長するにつれてテレビゲームをする頻度は少なくなるが、1回あたりのゲーム時間は長くなる」などの事も判明しています。 

子供さんの将来のためにも親御さんは、ご注意下さい。



64.膵癌リスクが焦げた肉で増大

米国癌学会(AACR)年次集会で2009年4月21日に発表された研究によると、「焦げ目のついた肉を食べると膵臓癌リスクが増大する可能性がある」と報告されています。

今回の研究では、前立腺、肺、結腸直腸、卵巣(PLCO)多施設スクリーニング試験の参加者約6万3千人を対象とし、9年間に膵癌を発症した208人について精査したものです。 

結果、よく焼いたステーキを好む人は、あまり焼いていないステーキを好む人やステーキを食べない人に比べて、膵癌になる比率が60%高かった。 さらに、肉の総摂取量および焼き加減の好みに基づいて発癌物質の摂取量を推定した結果、最も摂取量が高い群は、最も低い群に比べて膵癌リスクが70%高かったのです。

「肉を焦げるまで炒めたり、グリルやバーベキューで焼いたりすると、オーブン料理や煮込み料理では生成しない発癌物質ができることがある」、「肉をグリルで焼く前に 電子レンジで数分間過熱して肉汁を落とすと、発癌物質の前駆物質を減らすことができる」、「肉を調理するときは火を弱くするか、焦げた部分を切り落とすほうがよい」と、研究者のミネソタ大学公衆衛生学部のKristin Anderson 准教授は述べています。

以前から魚の焦げに発癌性物質があると指摘されていましたが、肉も、焦げると発癌性物質が出来るのですね。 注意しましょう。



63.痛み止め軟膏にFDAが警告

米国食品医薬品局(FDA)は2009年1月16日付で、消費者および医療従事者に対し、「処方薬・市販薬ともに皮膚に塗布する局所麻酔薬の不適切な使用により、生命にかかわるリスクが生じる」との警告を発しています。 

実は、2007年2月にも局所麻酔薬について公衆衛生警告をFDAは発しており、今回は複数の「有害事象報告」のほか、レーザー脱毛の前に局所麻酔薬を使用した女性の死亡例2件の報告をFDAが受けていることによる警告です。

該当する麻酔薬は、皮膚表面に近い神経末端の感覚を鈍らせる作用のあるリドカイン(
lidocaine)、テトラカイン(tetracaine)、ベンゾカイン(benzocaine)、プリロカイン(prilocaine)などの麻酔成分を含有するもので、軟膏、クリーム、ゲル剤があり、不適切な方法で使用すると、薬剤が血流に取り込まれ、不整脈、けいれん、呼吸困難、昏睡、さらには死亡などの反応を引き起こす可能性があるということです。

FDAは、特に皮膚に炎症や損傷があるときは皮膚の広い範囲への使用を避け、薬剤を塗った部位を包帯で覆ったり、温めたりしないよう勧めています。 皮膚の温度が上がると、血流に入る麻酔成分の量が増え、その作用が予測できないのです。

安易に薬に頼らず、副作用のリスクが少ないカイロプラクティックや鍼灸などの根本療法を先ず試すことがよいでしょう。



62.熱いお茶は食道癌リスクを上昇

医学誌「British Medical Journal」オンライン版2009年3月27日号に掲載された、テヘラン医科大学消化器疾患研究センター、National Cancer InstituteNational Institutes of Health、国際癌研究機関(IARC)の支援を受けた研究によると、「熱いお茶の摂取が食道癌リスクの上昇と強く関連することを示すイラン北部の地域集団に基づく症例対照研究の結果」を報告しています。

研究では、お茶を飲む習慣があると回答したのは参加者の98%であり、平均1日摂取量は1リットル以上であった。 お茶の温度(℃)は、参加者の39.0%60度未満、 38.9%6064度、22.0%65度以上であると回答した。 

症例対照研究では、ほのかに温かいまたは温かいお茶に比べ、熱いお茶または非常に熱いお茶を飲んでいる場合に食道癌のリスクが高かった。 お茶を注いでから23分後に飲んでいる場合または注いでから2分以内に飲んでいる場合も、注いでから4分以上経過後に飲んでいる場合に比べてリスクが有意に高かった。 飲むお茶の温度に関する質問の回答は、お茶を注いでから飲むまでの時間間隔と強く一致していた。

「熱いお茶を飲むという習慣は、食道癌リスクの上昇と強く関連していた」と、テヘラン医科大学シャリアティ病院のFarhad Islami医師は述べています。 

付随する論説において王立ブリスベン病院クイーンズランド医学研究所のDavid C, Whiteman博士は、「今回の知見はお茶を警戒する理由とはならず、むしろ我々は、お茶を作ってから10分間の間隔をおくというアドバイスに従うべきである」と、お茶を飲む前に冷ますことを推奨しています。

熱いお茶にはご注意下さい。 熱い食べ物も同様です。



61.赤身肉・加工肉の摂り過ぎは寿命を短縮

米医学誌「Archives of Internal Medicine」2009年3月23日号に掲載された米国立癌研究所(NCI)の研究によると、「赤身肉(牛肉、豚肉など)および加工肉(ソーセージなど)の多い食事を摂取していると、癌、心疾患、アルツハイマー病や消化性潰瘍など様々な疾患により寿命が短縮する」ことが報告されています。

研究では、5071歳の被験者50万人強を対象に、10年以上にわたり食事内容を調べ、研究期間中に7万1千人が死亡しました。 その分析の結果、「最も多く赤身肉を食べていた群は、最も少ない群に比べ、あらゆる原因による死亡リスクが男性で31%、女性で36%高く、また、加工肉を多く摂取した群は少ない群に比べ、死亡率が男性で16%、女性で25%高い」ことが判明しました。

癌による死亡率も、赤身肉の摂取が多い群では男性で22%、女性で20%高く、加工肉を多く摂る男性で12%、 女性で11%高くなりました。 心血管疾患による死亡率は、赤身肉については男性で27%、女性で50%、加工肉については男性で9%、女性で38%高くなりました。

「肉には飽和脂肪のほか、多数の発癌物質が含まれており、これが死亡率を高める原因ではないか」と研究の筆頭著者であるRashmi Sinha博士は述べています。

アメリカでは肉は安く入手も簡単、逆に魚は高価で入手困難ということもあり、日本人家庭でも肉を食べる機会が増えがちです。 健康のため、赤身肉や加工肉の摂取を努めて控え、魚を選択すると共に、野菜や果物を積極的に摂取するように注意して下さい。


60.適度な運動とは1分間の約100歩のペースでの歩行を週に2時間半

米サンディエゴ州立大学のSimon J. Marshall博士らの研究により、米国のガイドライン(指針)のよって示されている「適度な運動」とは、「1分間の約100歩」での速足の歩行であることが判明しました。

2008年の秋に、米国のガイドライン(指針)が改訂され、少なくとも週に2.5時間の「適度な運動(moderate physical activity)」をすることが推奨される記述に変わりました。 しかし、どの程度の運動が「適度」であるのかを示す指標がなかったため、今回の研究結果が、その指標となります。

研究者のMarshall博士は、「適度な運動とは男性で1分間に92102歩、女性では1分間に91115歩に相当する。これはバスに乗り遅れそうになって急いでいるくらいの速さ。のんびりした歩きではなく、きびきびした歩き」 と結論付けると共に、「歩数計を用いて速度を測定することを勧める。正確さの点では日本製のものが最も信頼できる」と述べています。

そして研究グループは、「1,000歩の歩行を1日に3回、週5日実施すれば米国の運動ガイドラインを満たすことができる」と、また「この基準値に満たなくて もウォーキングは心血管に多少の利益をもたらすが、心疾患やその他の合併症のリスクを軽減するには、30分の適度な運動が重要だ」と述べています。

参考にして、皆で適度な運動に心掛け、健康な生活習慣を身に付けましょう。




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